15Dec
今回はF-02Gのカメラ機能(静止画撮影と動画撮影)を試してみた。F-02Gには約2070万画素のソニー製の1/2.3インチCMOSセンサー「Exmor RS for Mobile」に5群5枚で開放値f2.0のレンズ、画像処理エンジンには富士通製の「GRANVU」を搭載している。富士通製スマートフォンのカメラ機能は、2013年2月発売の「F-02E」以降、操作を極力シンプルにしたUIがウリの1つになっている。ユーザーが撮影シーンに合わせたプログラムを選択できる機能、露出やホワイトバランスといった操作を無くし、シャッターを押せば最適な写真や動画が撮れるという。今回のモニター企画では多くのユーザーがいろんな撮影をしてカメラ機能を評価しているので、Kiyologでも実際どんなものか試してみた。
静止画・動画撮影では、カメラ関係の操作は円形のシャッターと画面左下(縦向き撮影では右上)の「MENU」ボタンしかない。撮影モードは「MENU」で切り替えるのだが、切り替えられるモードは「静止画」「連写」「動画」「パノラマ」「QR」の5つのみ。
静止画撮影では下部でオプションを設定できるが、変更できるのはインカメラ/アウトカメラの切り替え、撮影画像サイズ(後述)、フラッシュ(オート/点灯/オフ)、HDR撮影のオン・オフ、セルフタイマー(2秒/5秒)、さらに「その他」を選ぶと「位置情報」記録のオン・オフ、保存先の切り替え(内蔵メモリーとMicroSDカードから選択)、タッチシャッター、グリッド表示の設定を変更できる。
撮影サイズは20M(約2000万画素・5284×3936ドット)、15Mワイド(約1500万画素・5284×2969ドット)、8Mワイド(約800万画素・3840×2160ドット)、画面ぴったり(2560×1440ドット)、SNS(2048×1536ドット)の5つから選べる。デジタルカメラや他社のスマートフォンのカメラ機能のように画質(静止画の品質を決める画像の圧縮比)の選択がないのはいいとしても、最低サイズが2048×1536ドットというのはどうなんだろう?そもそもこれがSNSで便利なサイズなんだろうか?
試しにいろんなシチュエーションで撮影したところ、SNSでもファイルサイズは350KB~3.5MBくらいになった。撮影する内容によってファイルサイズは変わるもののだいたい600KB~1.2MBあたりのサイズに収まる事が多い。でもこれって、送る相手がガラゲー(例えばらくらくホン)とかLINEとかの場合、オーバースペックな気がするし、ブログに載せるにしても大きい。ドコモのメールアプリは添付する画像のサイズが2MB以上の場合はリサイズするオプションが選べるが、それ以下はそのまま添付されてしまうので、送信やアップロードする際のパケット量もバカいならない……ちなみにうちのブログでは2MB以上のサイズの画像はアップロードできない(笑)
デジカメの代わりとして使い、後からリサイズや加工する前提で撮影するなら最低がSNSサイズでもいいと思うが、直接ブログにアップロードしたりメールを送るといった用途の人もいると思うし、個人的な感覚だと最低はXGA(1024×768ドット)とかHD(1280×720)、WXGA(1280×800)といったもう1段階小さいサイズで撮れる機能がほしいところだ。
どうしてもSNSより小さいサイズにしたい場合、カメラ画面で左にフリックしてプレビューを表示するか、
ギャラリーで画像を表示した状態で画面下部の「メニュー」アイコンをタップして「編集」を選択するか、「画像編集」のアイコンをタップする。すると、画像編集機能が起動し、再度「メニュー」アイコンから「エクスポート」を選べば、指定した画像サイズで保存できる。これはこれで便利なのだが、複数枚送る場合はこの作業は面倒。バッチ処理で複数を一気に処理できるアプリを使う手もあるが、そもそも標準でもう1段階小さいサイズがあればいいのでは?と思ってしまう。
この画像編集機能、露出補正やカラーコントロール、シャープネスから歪み補正、切り抜き、回転、フィルター機能やフレーム機能まで一通りの機能を備えているので、画像編集アプリをわざわざ別に用意しなくてもこれだけで基本的な画像編集は一通りこなせる。
富士通としてはカメラの機能は極力シンプルでフルオートで撮影できるようにして、画像の調整や編集をしたい場合は画像編集アプリでという事なのだろう。この機能とカメラ機能の連携は素晴らしいだけに、画面横向きで撮影のプレビューやギャラリーを表示しているときに、画像編集を呼び出すと、途端にUIが縦向きに固定されてしまうのは残念。このUIならアイコンのキャプションを90度回転させるだけで済むはずなのだが、なぜ縦画面固定なのだろう?
またF-02Gには光学式手振れ補正機能を搭載しているが、静止画撮影時にはこの機能を任意でオン・オフする事ができない。富士通の説明によれば「暗い場所での撮影時に明るさを検出して自動で振れ補正をかけます」とある。F-02Gのカメラ機能には撮影時のプログラムや手振れ補正に関するOSD表示がないので、どのくらいの暗さで補正がかかるのか分からない。F-02Gには撮影時に自動でプレビューする機能がなく、画面を左にスワイプして確認するしかないので、暗所の撮影時に手振れ補正が効いたのかどうかをいちいち確認するのは非常に面倒。
そもそも手振れ補正というのは暗所だけに使うものなんだろうか?富士通のカメラ機能のコンセプトでは、明るい場所での撮影だと可能な限りシャッター速度を速めて手振れを無くすプログラムなのだと思うが、それは逆に撮影の幅を狭めてしまう事にならないだろうか?シンプルさを追求して、極力簡単にするのはいいことだと思うが、やり過ぎて何がどう動作してるかまったく分からないし、それらを任意にオン・オフがまったくできないのもちょっと考えもの。
動画撮影も基本的には静止画撮影のUIを踏襲していて、変更できるのはインカメラ/アウトカメラの切り替え、撮影サイズ(後述)、ライト(オート/オフ)、HDR撮影のオン・オフ、保存先の切り替え(内蔵メモリーとMicroSDカードから選択)、そして「手ぶれ補正」の5項目。
撮影サイズは画面ぴったり(2560×1440ドット)、フルHD(1920×1080ドット)、HD(1280×720ドット)、ケータイメール(640×480ドット)の4つから選べる。動画では携帯電話のへのメール添付も想定した640×480ドットが選べるなら、静止画でもXGAかHDサイズあたりを選べるようにしてほしい。
気になるのは手振れ補正機能が最大サイズである2560×1440ドットでは有効にならないこと。実は動画の撮影テストで当初はデフォルトが最大サイズだったのでそのまま使っていたら、手振れ補正が効かずに揺れまくりの動画ばかり撮影された。テストなので最大解像度をそのまま使っていたのだが、サイズを一旦フルHD以下にして撮影し、再度画面ぴったりの最大サイズに変更したときにこの警告が表示されて、手振れ補正が選べない理由が分かった。
自分のデザイン経験から言えば、こういう場合は画面ぴったりサイズの場合は「手ぶれ補正」の項目自体を表示させないか、あるいはグレー表示にするのであれば、タップすると「上記の警告」を表示するような方式にするべきだと思う。現状の仕様では、購入後に動画をデフォルトの撮影サイズのままずっと使う場合、手振れ補正がなぜ選べないのか分からず、故障や不具合?と思ってしまう可能性もある……特にシンプルな機能&UIのカメラ機能だけに、説明書を読まなくても使えるような配慮は必要だ。
また動画の撮影で露出やホワイトバランスが一切調整できないのは、カメラの性能を考えるとちょっともったいない。静止画の場合は、画像編集機能で明るさやコントラスト、色調などを後から変更できるが、動画の場合はそういう機能がない。動画の場合、意図的にホワイトバランスを変えて温かみのある色や冷たい色の動画を撮る方法があるし、コントラストや露出でハイキーやローキーの映像を撮る手法もある。普通の動画を普通に撮る事はできるが、ちょっと凝った映像を撮ろうにもその手段が一切ないのは残念。
次回は実際に撮影した画像を使ったカメラ機能を紹介予定。
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