5Jun
ここ最近不思議だなと思っているのが、なぜか韓国ドラマで日本語の台詞が登場することが増えたこと。最初にあれ?って思ったは、SBSの「野人時代」。まぁ日本占領下の話なので、どうしても日本語の会話シーンが必要だったと想像しているが、それにしても驚いた。ちなみに日本語シーンは韓国語の字幕が付きます(当たり前か)。
何しろ韓国では今でも日本歌手のCDの販売には条件が付くし、日本映画の一般公開にも制限がある。テレビではスポーツとドキュメンタリー、報道番組以外は今でも日本語放送は禁止だったと記憶している。キム・デジュン大統領の日本大衆文化開放政策(これともう1つの対外の柱が対北朝鮮太陽政策)で段階的にこれらが緩和されててきたが、2001年7月の「教科書問題」で停止になったはず。第3次開放までは実施されていたのだが……今はどうなってるのだろう? ノ・ムヒョン大統領はどうするのだろうか?
記憶に間違いがなければ、スポーツとドキュメンタリー、報道番組以外で公に日本語がテレビで放送されたのは2002年春に開催された「Dream Concert 2002」。このコンサートは韓国の芸能協会と放送業界が青少年に夢と希望を与えるために韓国の青少年を無料で招待してソウルオリンピックスタジアムで開催される。
出演するのは、そのときのトップアーティスト達。ちなみに毎年開催されてます。で、2002年はS.E.SのシューとV6でリリースしたシングル「One」(V6 feat. Shoo)を歌うためにV6が招待されていて、日本語で挨拶や歌ってました。まぁこのジョイント自体、S.E.Sが所属するSM EntertainmentとV6の音盤頒布権を持つavexが提携していたから実現したという事情もあるし、Dream Concert自体が特殊なコンサートで招待されない青少年に対するサポートの意味合いでテレビ放送されるので仕方ないといえばそれまで。
で、今年も1月〜4月に放送されたドラマ「オールイン」では、韓国で女優兼タレントとして活動しているユミン(笛木優子)が日本人役で日本語をしゃべりまくっていた(当然字幕付き)。またオールインの後番組「千年之愛」もドラマの舞台の一部が日本なので日本語台詞(字幕付き)がかなり登場する。まぁ、2002年はワールドカップもあって日韓の交流が盛んだったので開放措置が進んだか、何かあったのかもしれない(実際はどうなんだろう?)
ちなみに日本大衆文化開放政策は1998年10月にキム・デジュン大統領の主導で韓国政府(文化政策局)が第1次を打ち出した。この第一次開放措置では、世界3大映画祭の受賞作などが解禁され、「HANA—BI」「影武者」が初めて一般公開された。
1999年の第2次開放では、約70の国際映画祭入賞作品などに対象が拡大され、「ラブレター」(岩井俊二監督)は観客動員120万人を記録している。
2000年7月の第三次開放では、演歌やロックコンサートなどの公演が全面開放となり、劇場用アニメーション、音楽CD、ゲームソフトが一定の条件つきで開放された。また第3次ではケーブルテレビと衛星放送を除き、メディアの区分なくスポーツ、ドキュメンタリー、報道番組の日本語放送が可能となっている。
よく言われていることだけど、本質的には主権・独立国家である日本の教育問題は日本の自由であって、韓国がどうこう言うことではない。ただそれを言い始めると、現在の北朝鮮のように国民に偏った教育や概念を植え付ける可能性があるので、大義名分だけで片付けられない。それに個人的には過去の日本国家に非があると思うので、事実な部分は教科書に書いてもいいと思う(と書くとここでも批判されそうだが、それを書いた教科書で青少年が過去のことで肩身の狭い思いをするという教科書を作る会をはじめとする人達の主張は理解できない)。
それと特定の国の文化物の流入を政策として禁止しているのは世界中で韓国しかないというのも重要な事実。(中国でも日本の大衆文化輸入には認められている)。またそうした行為はWTO(世界貿易機関)加盟国であれば、違反にあたり原則では国際法上の罰則や処置が取られても文句は言えない。それを主張しない日本の事情も複雑だ。
どうでもいいことですがV6メンバーのハングル表記は
森田 剛 (모리타 고)
三宅 健 (미야케 켄)
岡田 准一 (오카다 쥰이치
坂本 昌行 (사카모토 마사유키)
長野 博 (나가노 히로시)
井ノ原 快彦 (이노하라 요시히코)
となるはずです
ちなみにSMAPの草なぎ剛が(쿠사나기 투요시)でなく、チョナンカン(초난칸 これで合ってたかな?)なのは、名前の漢字を1文字ずつ韓国語表記しているから……日本人でそれは変だと思うけどなぁ。