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今さらながら

原作:アキラ、漫画:甲斐谷忍の漫画「ソムリエ」(集英社)を読んでみた。’98年にはSMAPの稲垣吾郎主演でドラマ化もされ、これを読んでワインに興味を持った人もいるという作品だ。内容は、まぁワインの漫画でなくソムリエの漫画なのでそんなもんかって感じ。これ読んでワインに興味を持つってのはちょっと不思議な気がした(ソムリエになりたいって人が増えるのはわからなくもないが)。いろんなワインが出てくると聞いていたし、インターネットのワインショップでもソムリエ〜巻にも登場みたいなことが書いてある(実際のワインショップでそういうPOPを付けているのは見たことないが)ので期待したが、知識のプラスになるような残念ながらなかった(期待する方がおかしいか)。コラムの内容は役立つがちょっとワインを勉強していれば仕入れられる知識だし。

ソムリエといっても実際に飲んだワインの数は限られる(相当著名なソムリエは別だが)……ソムリエ試験に合格するには受験資格、実技、知識の暗記は別にして、ワインのティスティングに関しては品種と地方、そしてソムリエ特有の表現ができれば受かるわけだから、漫画のように正確に生産者やワイン名、ヴィンテージまで当てることはないし、現実的には難しい。ワイン評論家のようにシャトーやネゴシアンから試飲する機会を与えられてれば、過去に試したワインの数は星の数ほどあるだろうけど、世界的な評論家やソムリエですら間違えるのだから、やっぱり飲んだ味をいかに記憶するかにかかってくる。結局ワインに詳しくなるにはとにかく飲むしかないし、自分で飲まなければ本で読んだものは単なる知識にしかならない。ホントに難しいもんだ。

唯一の救いはBOOK OFFで全9巻を900円で買えたくらいか。

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