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旧機種は消耗品が安い

A3ノビ対応のカラーレーザープリンターが欲しい話はちょっと前に書いたが、とりあえずうちのA4カラーレーザープリンター「Color LaserWriter 12/600 PS-J」でも現状は何とかなっている。カラーレーザープリンターを使う利点は印刷速度やランニングコストなのだが、意外と維持費がかかるのは案外見落としがちな部分。
インクジェットプリンターの場合、メーカーの言う5%濃度のインク消費の印刷をすると、インクカートリッジ1つでだいたい200枚くらい印刷できる。インク切れの際はカラーとモノクロ合わせても3000円強くらいでインクカートリッジが購入できる。
一方、カラーレーザープリンターの場合は同じ5%濃度の印刷の場合、だいたい4000~6000枚分くらいのトナー容量がある。そのため、普通の人なら数年はトナー交換の必要がない。ところがいざトナー交換をするとなると、機種によっても異なるがCMYKの新品トナーが1色あたり約18000円前後する。仮に4色分を一度に交換してさらに4000枚印刷しても1枚あたり18円なのでインクジェットに比べて高いというわけではない。ただ急にトナー切れになった場合に、いきなり1色あたり2万円近い出費は大きい(全色同時になくなることはまずないけど)。
ところがカラーレーザープリンターの消耗品、機種によっては超破格値で購入できる場合がある。うちのColor Laser Writerもそのパターンだが……。これはインクジェットにはないメリット。
例えばColor LaserWriterはエンジンがキヤノン製EP-Hなので、LBP-2030/2030PS/2035PS用のEP-Hシリーズのトナーやドラムが流用できる(そもそもアップル製のトナーやドラムなんてもはや入手困難だが)。
キヤノンのEP-HはOEM採用も多い結構売れたカラーレーザープリンターのエンジン。キヤノンのカラーレーザープリンターのエンジンの中ではオイル使用の旧製品で、カラーレーザープリンターが最初に普及した時期にリース等で導入していた会社で多く使われている。こうした会社が今新機種に入れ替える時期らしい。ちなみに新機種に入れ替えるメリットは印刷スピードの向上とオイルレス印刷。で、OA機器のリサイクル業者がEP-H搭載の旧プリンターを引き取る際に、導入してい会社が予備で購入しておいた旧機種のトナー等も引き取ってもらうケースが多い(EP-Hのトナーなんて昔の機種でしか使えないので)。
引き取った業者はEP-Hのトナーをネットや店頭で特価処分してしまうのため、1000~3000円あたりでオークションなんかにも出品される。オークションや通販の特価品がトナーの有効期限が不明だったり、期限切れだったりするのはこういうストック品の引き取り品が多いから。期限切れだからって使えないわけじゃないです……もしかしたら色味が変わる可能性はあるかもしれないけど、インクジェットの写真画質には及ばないので気にすることもないし。ちなみにキヤノンはちゃんと新品を今でも生産してますので期限が気になる人はそっちを買いましょう。
うちでは3000円以下で見つけたときにちょっとずつ買い置きしているため、常時CMKY2セット分くらいの在庫があるのだが、どうしてもトナーの消費が偏る。なぜかシアン(C)だけがあまり減らないため、CMYKの4色ずつ買っているとシアンの在庫だけ増える。不思議なことにオークションの特価も1色ごとだとシアンの出品が多い。シアンってカラー印刷での使用頻度が一般的に低いんだろうか? さらにうちには定着オイルや定着ユニットも在庫がある。まぁ定着オイルは新品でも4000円くらいだし、特価でも2000円くらいなので値ごろ感は少ないのだが、大型家電店でも意外と在庫しているところが少ない。まぁ1つで1万枚は持つのでストックは1つあれば困ることはない。定着ユニットはうちの消耗品ではもっとも高価なもので定価だと11万円くらいする。まぁ6~8万枚で交換時期が来るので今すぐは要らないのだが、3800円という価格だったので買ってしまった(これこそいざ交換というときに特価品が見つからなければ結果としてプリンターと買い換える羽目になるので)。
キヤノンのEP-Hエンジンは搭載しているOEMプリンターが多いが、それと並んで多いのがEPSONのETカートリッジ使用のカラーレーザープリンターのエンジン搭載機種。具体的には、EPSONのLP8000C/8200C、富士ゼロックスのColorLaserWind3310/3320PS・DocuPrintC411、NECのPR-L9000、富士通のXL-C3000、テクトロニクス(現富士ゼロックス)のPhaser780、QMS(現ミノルタQMS)のmagicolor330seriesあたり。こっちも入れ替え時期のため、トナー1本が特価だと3000~5000円くらいで手に入る。
ちなみにリコーやカシオ、OKIもエンジンの世代は交代しているのだが、OEM採用が少ないからか特価トナーの流通量は少ない。中古のカラーレーザープリンターを買おうと思っている人は、消耗品も考えておきましょう。
P.S. 個人的にはカラーレーザープリンター用のリサイクルトナーを買うくらいなら特価品と思ってます。それはリサイクルトナーがそんなに安くないのに加えて、色に不安があるから。全色を同時に変えるならともかく、無くなった色から交換する状況だと色味が気に入らない場合のリスクが大きいので。

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コメント

  1. Kiyotaka より:

    先日オークションでトナーを落札したのだが、出品者からついでにサービスですと言われてシアンのトナーを無料でもらった。またもやシアン(笑)。

  2. Kiyotaka より:

    キャノンのカラーレーザープリンターの場合、EP-Hの次の世代のEP-82カートリッジを使うエンジンだと、まだ特価品処分品ってほとんどない。A3のエンジンはEP-82の世代に登場したEP-83カートリッジを使うのだが、こちらもそんなに安くない。あと1~2年もすれば、EP-82や83もお買い得になるんだろうなぁ。

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