Kiyologの気になる物……気になること……

menu

Kiyolog

気がつけば……

winecatalogue.jpg

気がつけば、家の中にワイン雑誌や書籍が増えている。雑誌は「ワイナート」「ヴィノテーク」で40冊以上とま〜ぱとMdNに次ぐ多さ。書籍はカタログから入門書、専門書までこれまた数十冊……これはうちにあるパソコン関係の書籍の数を超えている。ちなみにうちにあるワイン書籍でお勧めといえば、「マイケル・ブロードベントのワインテースティング」(柴田書店) 2,600円、「ヒュー・ジョンソンのワイン入門」(鎌倉書房) 絶版あたり。

ワイン書籍はともかく高い。特にリファレンスになるような専門書の翻訳本は高過ぎる。パソコンの本も高いと思ってたが、ワイン本に比べればかわいいもんだ。

例えば世界的ワイン評論家のロバート・パーカー Jr.の「厳正評価 世界のワイン—ワイン・バイヤーズ・ガイド(原書:Parker’s Wine Buyer’s Guide )」(講談社)が20,000年、「ボルドー 第3版(原書:Bordeaux 3rd Edition)」が13,000円、「ローヌワイン(原書:Wines of the Rhone Valley)」(万来舎)が11,000円とこれだけで44,000円。同じく世界的評論家のヒュー・ジョンソンとジャンシス・ロビンソ地図で見る世界のワイン(原書:The World Atlas of Wine」(産調出版)が12,000円。クリストファー フィールデンとTHE WINE & SPIRIT EDUCATION TRUSTの「上級ワイン教本」が9,000円。

ワイン本の場合、葡萄の品種や醸造法、テイスティングなどを解説した専門書や参考書は同じ本であれば最新版でも古いもので1冊あれば十分なことが多いが、カタログ本は今は作られてないワインをチェックしたり、当時の価格や評価もわかるので古くても持っていて損はないと思う。そんなわけで1997年に西東社から発売された「ワイン・カタログ」(絶版)をオークションで500円で入手した。

 家庭で手に入れやすいリーズナブルなワイン中心のカタログということだが、この本ほど役に立たない本は見たことない。ワインの場合、フランスのボルドーなどの一部地域を除くと各メーカーまたは生産者の製品名は、地域名や葡萄の品種名になっているというのが一般的。例えば、A社のメルロー、B社のメルロー、C社のシャブリ、D社のシャブリといった具合。普通のカタログ的な本ではメーカーや生産者名と製品名が併記されるのだが、西東社の「ワイン・カタログ」では50%くらいが製品名のみ。ワインに詳しい人ならラベルの写真を覚えたり、写真からメーカーや生産者名を読むこともできる。しかし、この本はどう考えても初心者向け。載っているワインもほとんどが3,000円以下のワイン。ところが安いテーブルワインや地域ワインは、それこそ星の数ほどあるので載っているワインがどこのお店にもあるわけではない。

 当然、この本で葡萄名や地域名だけ覚えてお店に買いに行っても見つからない可能性が高い。そこでお店の人に本で覚えた葡萄名や地域名をくださいなんて言うと、下手をすれば1,500円のはずが8,000円ですなんて言われる可能性もある。うちにもカタログ本はたくさんあるが、これは本当に役立たず。ちなみに何で買ってみたかと言えば、ネットで検索するとよくお勧めになっていたから。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事