Kiyologの気になる物……気になること……

GSM＆SIMカードの登場で東南アジアやヨーロッパでは、携帯電話製造メーカーが魅力的なデザインや機能の機種を次々に発売中。ユーザーは複数の携帯電話を所有し、その日の気分で使いたい端末にSIMカードを挿して外出できるからだ。そんな世界的な携帯事情にまったく取り残されているのが日本。GSMは非対応だし、WCDMA機やSIMの対応もごくわずかの機種に限られて、まったく普及していない。世界の携帯メーカーは今やGSM＆SIM対応機を作れば、わずかな手直しでワールドワイドマーケット相手に商売できるため、個性的や機種が世界に溢れている。モトローラーのV70はそのいい例。当然、SIMやGSM非対応の日本では、国内メーカーとちょこっとだけお付き合いしてくれる外資系がメーカーの仕様に準じたつまらない機種を延々作っている。

じゃあ、お隣の韓国はどうなのか？　そんなわけで韓国の最新携帯機種を紹介〜！

韓国サムスングループのサムスン・エレクトロニクス社が発売する「Anycall SPH-X4500」は、韓国女性に大人気の携帯電話。数多くのドラマでも女性出演者が使っている。その特徴は、まず何といってもデザイン。モトローラーのV70もエレガントでカッコイイが、SPH-X4500は女性の化粧道具であるコンパクトをイメージしてデザインされた機種。本体サイズは、長さ73.3 ×幅52.4×厚さ23mmで重量は80,5g。ボディのトップは14Kゴールドやクリスタルの加工品で有名なオーストリアのスワロヴスキー社とスイスのゴールレイ社の合弁会社サイニティ社製のキュービック・ジルコニアが使われている。

さらに女性向けとして、１）ショッピング時にメモや計算をする「ショッピングバッグ」、２）健康をチェックする「ビューティー・レディ」、３）生理予想日を知らせてくれる「センスレディー」、４）女性運転手のためのネックレスタイプ？の簡易ハンズフリーキット、５）ミニハンドバッグタイプの革ケース——などと日本メーカーじゃ絶対作らなさそうな機能やオプションが用意されている。

じゃあ、本体の機能はどうなのか？　電話帳機能は何と2400件（電話番号／メールアドレス／住所／メモなどに対応）、3G携帯では標準のSMS、CDMA2000による144Kbps通信対応、ネットワーク接続によるゲームや着メロのダウンロードなどは当然。さらにサムスンよりCD-ROMが無料提供のPC Link 2000を使えば、OutLookとデータをやり取りできる。ケーブルは必要だが、こうしたソフトが無料で提供されるのは日本と韓国の大きな違いかも。ちなみに着メロはYAMAHAのMA-2チップ搭載による16和音対応。日本で発売されたら売れるのだろうか？