Kiyologの気になる物……気になること……

menu

Kiyolog

NE156QUM-N66を注文

Dream Colorパネルが壊れたZBook 15 G5の液晶をメーカー修理では、そこそこのゲーミングノートが買えそうな見積もりになってしまうので、自分でDream Color相当の液晶パネルに換装してみることにした。

HPのモバイルワークステーションがEliteBookのWシリーズの頃に登場したDream Colorパネルは、米DreamWorks社との協業で誕生した10ビット表示パネル技術(10億色表示)であることは以前紹介した。初めてDream Colorパネルが登場してからすでに10年以上が経ち、今ではDream Color以外でも10ビット表示を謳うノートを発売するメーカーがいくつかある。当然、こうしたメーカーはDream Colorパネルではなく、液晶パネルメーカーの汎用品を使って10億色の10ビット表示を実現しているので、ZBook 15 G5でも10ビット表示を実現するだけならこれらのパネルに換装すれば実現できる。

ZBook 15 G5の場合、パネル外形(特に厚みが重要)・表示領域サイズ・コネクター位置・コネクター形状などの条件を満たして、10ビット表示パネルとして使えそうなのは

AU Optronics社製のB156ZAN04.2


BOE Technology社製のNE156QUM-N66、NE156QUM-N6C
の3製品くらい。

eBayなどでDream Color交換用として売られているのは、
SHARP LQ156D1JW02
AUO B156ZAN03.3
などが多く、これらはLCDパネルの先ほどの要件は満たし、Adobe RGBカバー率100%・sRGBカバー率100%等もサポートするが、8ビット表示(1670万色表示)パネル。

またProBookやEliteBookで下位モデルでディスプレイ解像度がFHDやUHDでない仕様モデルの液晶を高解像度パネルに換装する例もYouTubeやネットで成功例が載っている。ProBookやEliteBookの場合、下位モデルではディスプレイの接続コネクターがeDPの30ピンになっていて、高解像度液晶をそのままと取り付けできず、eDP 40ピンのケーブルを別途調達する必要があったりするが、ZBook 15シリーズは全機種eDP 40ピンコネクターなので液晶を換装すれば4K表示も可能になる。

ただしDream Colorモデルは、単純に液晶が10ビット表示のAdobe RGBカバー率100%・sRGBカバー率100%の液晶を搭載しているだけなく、G5以降はハードウェアキャリブレーターも内蔵していて、液晶のカラーキャリブレーションをいつでも実行できる仕組みになっており、Dream Color Assitantアプリもその機能をサポートし、各色域をクリックで変更できる。これらを含めたものがDream Colorなので、液晶を入れ替えるだけではダメなのが注意点。また内蔵カラーキャブレーターはパーツで販売されているのをほとんど見たことないので、改造して装着するにもなかなかハードルは高そう。

 

さて、うちのZBook 15 G5の液晶パネルを3つのうちどれにするかだが、パネルに仕様ではNE156QUM-N6Cが一番高性能だが、これはLenovo向けらしくあまり売っているのを見かけない。
AUO B156ZAN04.2とBOE NE156QUM-N66だと、仕様ではAUO B156ZAN04.2の方が若干性能が高い。またAUOはBENQの子会社で同社のディスプレイのパネルも製造しているので評判も良い。
今回は納期と価格の関係でBOE NE156QUM-N66を注文した……と言っても価格差は3000円程度。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事