2Jun

ダヴィンチ用のICチップのリセッターを併用している事もあって、うちでは純正のフィラメントカートリッジとサードパーティー製のフィラメントを併用してい使っている。純正フィラメントカートリッジはプリンター本体に収納できるのでいいのだが、サードパーティー製のフィラメントはリールのサイズが大きいのもあって置き場に困り、thingiverseに掲載されている「DaVinci 1.0 Rear Spool Hanger」を2つ本体後部に装着してフィラメントリールを吊り、本体内部へのフィラメント引き込みには「Da Vinci 1.0/2.0 Filament Spool Assembly」のフィラメントガイドを併用している。
500gのフィラメントのリールはこれでもまだ何とかなるのだが、1kgのフィラメントのリールは重さがかなりあって、ダヴィンチのエクストルーダー内のフィーダーでフィラメントを引き込んでも重さでリールがスムーズに回らない事が多く、結果としてフィラメントがうまく送れず途中でノズルから出力されなかったり、フィラメントジャムになったりする。また最近購入したVOLKS社製PLAフィラメントの1kgは、リールの幅が約10cmもあってそのハンガーにすら収まず吊る事ができない。
そこでネットでよく見るベアリングを使ったフィラメント・スプーラーを作る事にした。候補は
「Filament Spool Holder – Bearings and custom width」。これはネジで幅を可変できるタイプ。
「One piece spool holder」。シンプルは弧のデザインのモノを2つワンセットで使うタイプ。
「Roller Filament Spool Holder」。これはデザインと安定感では気に入ったのだけれど、リールの幅が固定なので、いろいろなフィラメントを使っているうちではちょっと使えない。
いろいろ見た中で「勝手に修理・気ままに工作」さんのブログでSTLデータも公開されている「フィラメントリールスタンド(FILAMENT SPOOL ROLLER)」を作る事にした。このスプールホルダー、フィラメントのリール幅だけでなくサイズに合わせてサイズを可変できるのが便利。使わないときは2つを1つにまとめて収納出来るのもイイ。
で、まずはベアリングの入手。ネットを見ると、フィラメント・スプーラーでよく使われているのは608というサイズのベアリング。このベアリングはスケートボードなどでも使われているらしく、比較的入手は容易。MonotaROなどのパーツ通販サイトで1つから購入できる。ただ送料などを考えると、フィラメントのリールをスムースに回すだけなので、アマゾンなどでスケートボード用とか中国製の安価なベアリングでもイイ。
とりあえず8個で送料込み約1000円のスケートボード用の「Dark Wolf」の「ABEC-11」ベアリングと
送料込み10個で約400円の中国製のベアリングを購入してみた。
あとはパーツをダヴィンチで出力して
ベアリングを組めば完成。
VOLKS製の約10cm幅の1kgフィラメントを載せてみたところ。指1本でリールが軽くスムースに回る。
使わないときは、こんな感じで収納できるので便利。
ダヴィンチ 2.0A DUOはデュアルヘッド機なので、同じモノを色違いでもう1つ作る。これでサードパーティー製のフィラメントを同時に2つ使うときでも安心。安く作ればベアリングとフィラメント代込みで1セット分数百円で作れるのでお薦め!