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サードパーティのフィラメントが使えるda Vinci Jr. 1.0 Pro

米国の通販サイトを見ているとXYZprintingの製品に「da Vinci Jr. 1.0 Pro」と言うのが出てくる。値段は$500以下で、外観はda Vinci Jr.シリーズの筐体を踏襲している。これはいつ発売になった製品?と思って調べてみると、日本ではクラウドファンディング「Makuake」で先行発売したデュアルフィードシステムで2色出力に対応した「da Vinci Jr. 2.0 Mix」と同時期に登場した製品で、海外では20017年2月18日に発表されていた。

外観はダヴィンチ Jr.シリーズのデザインを踏襲していて、ボディカラーは従来のダヴィンチ jr.シリーズやダヴィンチ Jr. 2.0 Mixが側面が透明カラーのパネルを採用するのに対して、ダヴィンチ Jr. 1.0 Proの方はXYZprintingのFDM方式の最上位機種「ダヴィンチ 1.0 Pro」シリーズと同じサイドパネルが黒で本体が赤のデザイン。どうやらXYZprintingはProシリーズはこのカラーでいくらしい。

プラットフォームはダヴィンチ Jr. 2.0 Mixと同じ9ポイント測定のオートキャリブレーション機能を搭載。ProとなっているがフィラメントはPLAのみ対応なので、ヒートベッドは装備していない。

エクストルーダーは従来のダヴィンチ Jr.同様に簡単に取り外し交換できるタイプで、標準装備0.4mmノズルとオプションの0.3mmノズルが用意される。エクストルーダーのデザインは冷却効果を高めたファンダクトを備えた新型で、米国サイトを見る限りでは従来のダヴィンチ Jr.シリーズには装着できない。ちなみに価格はダヴィンチ Jr. 1.0/miniシリーズ用と同価格の$69。

最大の特徴はダヴィンチ 1.0 Proと同様にサードパーティーのフィラメントも使用できるようになっている点。ダヴィンチ Jr.シリーズのフィラメントはNFCを利用したタグでフィラメントを管理しているので、ダヴィンチシリーズのICチップのように簡単に書き換えができず、ランニングコストやフィラメント選択の自由度で他社に劣ってしまう。その点、ダヴィンチ Jr. 1.0 Proは対応するフィラメントはPLAのみだが、サードパーティー製のフィラメントに対応したことで自由度は広がる。

1つ気になるのは、ダヴィンチ Jr.シリーズはフィラメントリールを本体内左横に収納し、その直上にフィラメントフィーダーを備えるボーデン方式なので、ダヴィンチ Jr.内のフィラメントリールをセットする部分に収まる幅と直径のフィラメントでないと、サードパーティー製のフィラメントに対応と言っても使えないのでは?という点。自分がダヴィンチ Jr.を使っているときは純正フィラメントしか使っていなかったので気付かなかったが、ダヴィンチ 2.0A DUOを使うようになって社外のフィラメントを使ってみると、ダヴィンチ Jr.のフィラメントリールより大きいサイズのフィラメントはたくさんある。なので、実質使えるフィラメントはかなり限定されてしまうのではないだろうか?……純正の空きリールにでも巻き直せば別だけど。

スライスソフトウェアはダヴィンチ 1.0/2.0シリーズやダヴィンチ Jr. 1.0/miniシリーズ用の「XYZware」ではなく、上位機種の「ダヴィンチ 1.0 Pro」と同じ「XYZware Pro」を利用する。

サードパーティー製のPLAフィラメントが使えると言う事で、XYZware Proでヘッドの温度を190°C~230°Cの範囲で任意に設定できるため、一般的なPLAフィラメントだけでなく、木や金属が配合されたPLAフィラメントやその他のフィラメントも温度が対応すれば使える……230℃までヘッドの温度が上がるのはABSも使えそうだが、ヒートベッドが装備されていないのでXYZprintingとしては非対応という扱いらしい。

スペックは以下の通り。

Print Technology FFF (Fused Filament Fabrication)
Product Dimension (WxDxH) 16.54 x 16.93 x 14.96 inch (42 x 43 x 38 cm )
Package Dimension 21.53 x 22.87 x 18.7 inch (54.7 x 58.1 x 47.5 cm)
Gross Weight 33.07 lbs (15kg)
Maximum Build Volume (WxDxH) 5.9 x 5.9 x 5.9 inch (15x15x15cm)
Resolution Fast 0.1 mm (100 microns)
Standard 0.2 mm (200 microns)
Speed 0.3 mm (300 microns)
Ultra Fast 0.4 mm (400 microns)
Print Head Single Nozzle
Maximum Printing Speed up to 100mm/s*
* Note: maximum printing speed tested by actual material
extrusion speed under laboratory testing conditions, actual
printing results may vary.
Nozzle Diameter 0.4 mm /0.3 mm (Optional)
Filament Diameter 1.75 mm
Filament Material PLA
Display Panel Type
2.6” FSTN LCM
Language Multi Language
Connectivity USB 2.0, SD card
*Systems are compatible with SDHC cards up to 32GB in size.
Printing Temperature Range Printed Extruder
190°C ~ 230°C (374°F ~ 446°F)
Software XYZware Pro
File Types .stl, XYZ Format (.3w, .nkg), Windows (.3mf ). gcode
OS Support Windows 7 and above (for PC)
Mac OSX 10.9 and above (for Mac)
Note: Stardard VGA driver on operating system, or a graphics card doesn’t support OpenGL 2.1, may cause unknown error in XYZware.
Hardware Hardware Requirements (for PC/Mac)
X86 32/64-bit compatible PCs with 4GB+ DRAM (for PC)
X86 64-bit compatible Macs with 4GB+ DRAM (for Mac)

米国価格では
ダヴィンチ Jr. 2.0 Mixが$445.95
ダヴィンチ Jr. 1.0 Proが$495.95
ダヴィンチ Jr. 1.0 3in1が$545.95
ダヴィンチ 1.0 Proが$699.95

日本では
ダヴィンチ Jr. 1.0 3in1が8万9856円
ダヴィンチ Jr. 2.0 Mixが9万6984円
ダヴィンチ 1.0 Proが10万2600円
と米国とは価格帯の設定が異なる。

仮に米国価格の位置づけで設定してしまうと価格帯的にダヴィンチ Jr. 1.0 Proはダヴィンチ 1.0 Proは同価格帯かそれに近い価格になってしまい価格的なメリットが無くなるので、おそらく日本発売を見送っているんだと思う。それにしても米国価格を見て思うのは、日本法人のダヴィンチ Jr.シリーズの価格設定が高すぎる。これだとせっかくエントリーシリーズのダヴィンチ Jr.シリーズのラインアップを増やしても、日本では価格的に入門向けの価格帯にならないので中途半端になってしまう。せめて税込み6万9800円くらいでダヴィンチ Jr. 1.0 Proを日本で発売できれば、エントリー層にも選択肢の1つになるんだが……。

 

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