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ソウル市が買収

世界文化遺産に指定された昌徳宮の近くに位置する韓国初の西洋画家コ・ヒドンの住宅が、昨年とある厨房家具会社がデザイン研究所を建てる目的で撤去しようとした。 敷地163坪、延べ坪76坪のこの住宅は、高羲東が1918年に自ら設計し、41年間居住しながら数多くの作品を残した韓国の近大西洋画壇の産室。芸術院とナショナルトラスト、文化改革のための市民連帯などの各種団体が芸術家の痕跡が残っている建築物を守り、昌徳宮周辺の景観も守るべきとの理由を挙げて撤去に反対してきた。

 これに応えるようにソウル市のチン・チョルフン住宅局長は、4月21日に「ソウル市・鍾路区・苑西洞16番地の高羲東の自宅をソウル市が買収することにした」と発表し、「今年5月のソウル市議会に買収の承認を要請する方針」と明らかにした。 ソウル市は自宅を買収した後、鍾路区に管理を依頼して高羲東と関連した記念館や「画家の家」などの文化公館として活用する方針。買収価格は12億ウォン程度。

文化人と公人の違いはあるが、日本でも皇后の実家の保存問題が今も続いている。文化的価値がどの程度あるか今一度検討し、必要なら財務省もどこかに委託して保存すればいいのに……移築に名乗りを上げている市町村もあるんだし。

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