Kiyologの気になる物……気になること……

1997年デビューの元祖女性グループ「Baby V.O.X. (베이비복스)」が前作からほぼ1年ぶりの4月16日に7集「RIDE WEST」をリリースした。元祖かどうか実は結構微妙なのは、同じ1997年デビューの「ＤＩＶＡ (디바)」の1集発売日が正確にわからないから（Baby V.O.X.は8月）。ちなみにどちらも今年7集を発売しており、共にベスト盤等を含めると過去にそれぞれ9枚のアルバムをリリースしている。さっそく7集「RIDE WEST」を入手してみた。
今回は超微妙なアルバム。７集は13曲収録なのだが、そのうち2pacの「Xcstasy」（２～４曲目）とジェニファー・ロペスの「Play Remix」（５～７曲目）は、韓国語版／英語版／リミックス版の３曲が収録されている。さらに１曲目はイントロ、つまり実質８曲。この他に中国語版のみと日本語版のみの曲もそれぞれ１曲収録されていて、良くも悪くもワールドワイドな１枚。まぁBaby V.O.X.は早くから中国市場に進出しているので、中国語版も収録するのはわからなくないが、日本語版はどうなだろう。過去に日本でライブを２度（渋谷と横浜）行っているんだけど、どっちも成功とは言えなかったしなぁ。一時は日本で代理権を獲得した会社もあったが、結局どうにもならなかったし。
で収録曲の内容は、米国のミュージシャン、プロデューサーを起用してかなり米国マーケットを意識した作りになっていて、韓国人でただ一人アルバムに参加している「ONEGOD」が一部の曲の韓国的アレンジと作詞を担当している。さらにミュージックビデオは、マドンナ、ジャネット・ジャクソン、バックストリートボーイズのビデオクリップを手がけた監督により、70台以上の高級車が登場する大金を投じたもの。
ここまでやった７集がどうなのか……正直かなり路線転換してる。過去に３集でも一度路線をやや変更してチャレンジして、それが（なぜか）一部南米で人気を得たことはあるけど、今回はなぁ……ただ、すでに人気と地位を獲得した中国市場のみならず、米国市場や英語圏、さらには一度失敗した日本市場まで１枚でカバーしようとする姿勢は凄すぎる。さて、とりあえず韓国での人気はどうなることやら。
あっ、このアルバムにはＤＶＤも付くんだけど、この内容も……2pacの一代記？のような「2pac forever」が収録されているのは、もろもろの絡みだから？　Baby V.O.X.のＤＶＤでＴＬＣやSpice Girlsとかが登場するビデオを見てもなぁ。ホントにわからん。この７集は。