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DVD版リリースの弊害

DVDの普及と共に映画やドラマ、アニメなんかの作品がDVD版でもリリースされるようになった。発売元からすれば、ビデオテープより製造コストが安く、一般人にはとりあえずビデオへのダビングもコピーの作成も不可能な媒体は魅力がある。
その一方で香港を中心とする中国語圏向けのコピー版DVDのリリースも増えてきた。それでも以前は数十話以上の大作は、なかなかコピー版が存在しなかった。それはたぶん、コピー業者がいちいちビデオからダビングしてマスターを作るのが面倒だったからなんだろう。ところがドラゴンボールとか銀河英雄伝説とか100話を越える大作も正規のDVD版がリリースされると、やっぱりコピーも登場してきている。ヤフオクあたりでみると、だいたい正規版の10分の1以下が多い(ドラゴンボールZが2万円弱とか銀河英雄伝説が3万円弱とか……)。
別にアニメ好きなわけでもないので購入するわけでもないのだが、気になるのはこうしたものの画質。なぜかオリジナルより枚数が少ない……ということは片面2層ディスクだとしても、オリジナルより少なからず画質は悪いはず。
だけど、そんな香港の業者よりスゴイのを見つけた。
そんななかヤフオクでオイオイって出品を発見!
初代☆ドラゴンボール ジャケットケース付属 送料込み
っていう出品。これは香港あたりのコピー物よりさらに悪辣。出品情報を良く見ると、「映像はANIMAXです。」なんて書いてある。ANIMAXを録画した物売っちゃいかんだろう。さらに「再生環境ですが市販のDVDプレーヤー(DVD-R対応)が一番お勧めです。」とまで書いてある。要するにDVD-Rに録画(もしくはダビング)しましたよってことらしい。
ディスクはピクチャーレーベル仕様です。」なんて書いてあるが、写真を見れば一目瞭然! 私がインクジェット対応DVD-Rにレーベルを印刷しましたってことでしょ、コレ! ご丁寧にトールケースのジャケットまで作ってるようだけどね。さらにこの人、評価を見てみると、どうやら香港物をインクジェット対応DVD-Rにコピーした物も売ってるようだ。
こういう人がいるから、BSデジタルやスカパーにコピーワンスが導入されて、DVD-Rに録画できなくなっちゃうんだよ!!

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コメント

  1. kato より:

    この手の出品アイテムを見ていつも思うのが、
    費用対効果がさほど高そうには見えないところです。
    DVD-Rメディアを買ってきて、DVD-Rに焼いて、レーベルを印刷して、
    ケースを作成して、ヤフオクに出品して、落札者とやり取りして・・・・
    それで落札価格がたったの1万6000円というのは、
    それほどおいしい商売にも見えないんですよね〜。

  2. Kiyotaka より:

    費用対効果はそれなりにあるでしょう……でなければ、最悪の場合の賠償費用ならびに刑罰のリスクと引き換えにできないだろうから。
    上の有料チャンネル放送を録画してDVD-Rで出品する人の場合、
    1)メディア13枚でおそらく原価は1000円前後。こういう人は100枚か500枚ロットで買うと思うので。
    2)トールケースも100個単位で買うとすれば、ダブルケースでおそらく1個60円くらい。
    3)レーベルおよびジャケットの印刷代はインクカートリッジのランニングコストからおそらくレーベル13枚の印刷とケース7個で400円くらいだと思う。
    ということは純粋な原価は、1000円+420円+400円で1820円前後。コピーのマスターがHD上にあると仮定すれば、DVD-R13枚を焼くのに4倍速メディアで約3時間30分。ということは16000円で売れた場合、原価を引いた14000円を時給で考えれば5000円弱だから、数がさばければそれなりに儲かるのかも。
    まぁ本業でなくともアルバイトか副業感覚でも、月に8セットくらい売れれば10万円くらいにはなるんじゃない。1セットにつき、14000円の利益なんだか