20Sep
EliteBook Revolve 810 G2が採用している筆圧対応ペンはAtmel製のmaXStylusで、Windows標準のTabletPC APIにしか対応しないため、ペン入力にWintab APIを使用するAdobe のCS6以前の「Photoshop」やSYSTEMAX Software Developmentのペイントツール「SAI」の現行バージョンでは筆圧を使ったペン入力が使えない。AtemelがWintabに対応しないとどうにもならないと、購入以来この1年そこは諦めていたのだがどうやらそうではないらしい。
MicrosoftのSurface ProはSurface Pro 2までワコム製のEMR(Erectro Magnetic Resonance technology)方式による電池レスの「Wacom Feel IT Technology」をペン入力に採用していたが、Surface Pro 3以降からMicrosoftが買収したイスラエルのN-trig社製の「N-trig DuoSense2」に変更されたため、ワコム製のWintab APIが使えなくなり一部ソフトで筆圧対応のペン入力ができなくなった。
Surface Pro 3などは標準ではWintab APIはインストールされていないが、実はサポートページからMicrosoft製のWintab APIをダウンロードすることでN-trig採用の機種でもWintab APIを利用するSAIやPhotoshop CS6などで筆圧対応のペン入力が使えるようになる。このMicrosoft製のWintab APIというのがTabletPC APIの入力情報をWintab APIに変換して出力するものらしく、N-trig以外のAtmelやSynaptics製の筆圧対応ペン入力にも対応するらしい。
そんな訳でAtmel製のペン入力を採用するEliteBook Revolve 810 G2にMicrosoft製のWintab APIをインストールしてみる。まずMicrosoftのSurface Pro 3のダウンロードセンターにアクセスし、「Download」をクリックする。
すると、ダウンロードするドライバーなどを選択画面になるので、リストを一番したまでスクロールする。
リスト一番下の「Wintab_x64_1.0.0.20」が64ビットOS用のドライバーで、その上の「Wintab_x32_1.0.0.20」が32ビットOS用のドライバーなので、自分のWindowsに合わせてどちらかをチェックして「Next」をクリックすると、ダウンロードが始まる。
タウンロードしたZipファイルを解凍すると、上記のファイルが現れるので「WinTab_Setup_x64.exe」(32ビット用はWinTab_Setup_x86.exe)をダブルクリックすると、ドライバーのインストールが始まる。
インストール後、とくに何も設定しなくてもPhotoshopで筆圧対応のペン入力ができるようになった。SAIでも試用版で筆圧対応ができるのを確認したので、Atmel製のペン入力機器でもMicrosoft製のWintab APIはちゃんと動作するみたい。