22Jun
SamsungのSSD付属のSSD設定・管理ソフト「Magician」。従来の4.xから5.0にバージョンアップした際に、ネットで5.0では「Performance Benchmark」と「Secure Erase」は使えるが、「Performance Optimization」と「Over Provisioning」の設定項目が無くなり、使えないソフトになったと酷評されていた。
それが最近5.1にバージョンアップし、「Performance Optimization」と「Over Provisioning」も設定できるようになったと聞いたので、毎回しつこく表示されるバージョンアップの催促を見なくて済むなら……と思い、バージョンアップすることにした。
画面の指示に従って5.1をダウンロードし、インストールしようとすると
RAPID Modeが有効だから、バージョンアップできないので4.xでRAPID Modeをオフにしろと言われてバージョンアップできない。このRAPID Modeは、パソコンのメインメモリ(RAM)の一部をSSDのキャッシュとして利用することで、SSDのパフォーマンスを向上させるもの。仕方ないので、4.xでAPID Modeをオフにすると
一度、再起動。その後、また同じ手順で5.1をダウンロードして、バージョンアップとなる。Magicianの4.xからバージョンアップすると、この毎回バージョンアップする無駄な事を繰り返すので、Samusungの公式サイトからダウンロードしてインストールした方がいい……ただ現時点では5.0しかダウンロードできない。
5.1では確かに「Performance Optimization」と「Over Provisioning」の設定項目がある。ただRAPID Modeがオン/オフのスイッチのみになっていて、4.xのような設定に関する要件等の表示は無くなっている。
とりあえず使えそうなので
ベンチマークを計測したり、Performance Optimizationの項目を確認したりして、Over Provisioningに切り替えると
「ボリューム情報を取得できません」となり、Over Provisioningの設定も確認もできない。
「コンピュータの管理」から「ディスクの管理」を見れば、ボリュームの情報は見られるし、4.xで設定したOver Provisioning用の見割り当て領域はちゃんと存在している。念のため「管理者」でMagician 5.1を起動しても状況は変わらずで、4.xで設定したOver Provisioning領域どころかボリューム情報すら表示できない有様。
そこで5.xをアンインストールして、手持ちで最も新しいバージョン4.xであるMagician 4.9.7をインストールして、Over Provisioningを確認すると、OPとしての領域は表示される。
ただ本来は4.9.7ではこんな感じでOver Provisioningの設定項目があり、領域を設定したりクリアできたのだが、それはバージョンダウンしてもできなくなっている。
Over Provisioning自体は、SSDの一番後ろのブロックに未割り当ての領域があれば、SSD自体がそれをOver Provisioningの領域として自動で使用するので、動作自体はこれでも一応問題ないのだが、領域の設定や確保がMagiciainから一切できなくなったのは困りもの。
もしかしたら5.1にバージョンアップする前にRAPID Mode同様に4.xでOPのクリアを実行してから、5.1をインストールすれば5.1でOver Privisioning領域の設定ができたのかも知れないが、特に警告も何もなければほとんど人はそのままバージョンアップしてしまうので、こうなってしまうともうどうしようもない……それ以前にOPの項目でSSDのボリューム情報が取得できないのも問題なのだが。
機能的に何か便利になったり速くなったりする事は無いと思うので、既存のユーザーは5.xにバージョンアップせずに4.xのままMagicianは使うのがいいのかも。