5May

Windows Phoneの魅力の1つがMicrosoftの携帯音楽プレーヤー「ZUNE」と同等以上の機能を備えた「Music&Video」ハブ。北米登録のWindows LiveアカウントでMusic&Videoを使うと、ZUNEのサービスによりアーティストの選択画面や再生画面でアーティストの画像が背景壁紙で自動表示されたり、アーティストのBiographyや関連するアーティストのリンクが表示される。またロック画面での再生中のアーティストの画像をする事ができる。
ところがこのMusic&Videoハブの楽しい機能、日本登録のWindows Liveアカウントでは使えない。
真黒な背景に文字やアルバムのジャケットが表示されるだけ。Windows Phoneの「設定」にある「ロック&壁紙」には「音楽の再生中にアーティストを表示する」という項目があるのに、日本ではアーティストの画像配信がないのでこの機能をオンにすると、ロック画面が真っ黒になってしまう(苦笑)このため、この項目をオフにしてる人がほとんど。
ドイツのne0cr0nが作成した「MPAtool」は、北米のようなZUNEサービスが提供されてないMusic&Videoハブが真っ黒背景の地域で、北米のようなアーティストの背景を表示可能にするアプリ。このアプリを使うと、Music&Videoライブラリに登録してるアルバムに任意の背景をアタッチできる。ただし、MPAtoolは開発者アンロックされた端末でしかインストール&実行できない。
MPAtoolを起動すると、アーティストを選択する画面が表示される。ここでアーティストを選ぶと、アーティスト名を検索キーにして「Last.fm」のサイトに登録してる画像を一覧表示する。背景にしたい画像があれば、それをタップすると
レイアウトの確認画面が表示されるので、これに決定するなら「Apply」ボタンをタップする。画像サイズは自動的に拡大縮小されて背景画面に収まるように配置される。ただし、Music&Videoハブのトップ画面のパノラマ表示用にうまく調整される訳ではないので、元の画像サイズが大きいとパノラマ画面ではうまく収まらない。
Last.Fmの画像以外に「picture hub」ボタンをクリックすると、Pictureハブ内の画像を背景に適用できる。綺麗にレイアウトに収めるには予め用意した画像をPictureハブかSkyDriveに転送して、それを使うのがベスト。画像にはインターリンクを埋め込む事もできる。
アーティスト選択画面でアプリケーションメニューから「settings」を選ぶと、Last.fmの画像データベースの使用の有無や低解像度のサムネイルを使うかどうかの選択、背景画像の圧縮率や垂直方向の解像度を設定できる。またアプリケーションメニューで「auto add images」を選ぶと、画像を自動で選んでアタッチできる。
画像をアタッチ後にZUNE機能を使うと、音楽機能で背景が表示されて北米と同じような雰囲気になる……ただし、Biographyなどは当然表示されない。
Music&Videハブのトップ画面では、パノラマで再生中のアーティストの背景が表示される。パノラマ画面にうまく収まるようにするには、横720×縦530ドットくらいの画像を使うといい感じなる……この場合、音楽再生画面では真ん中部分が表示される。
※クリックするとGIFアニメでパノラマの変遷を表示
ロック画面でも再生中のアーティストが壁紙として表示されるようになる。
ホーム画面の「Music&Video」ハブのタイルも再生中のアーティストを表示するライブタイルになる!
MPAToolで画像をアタッチする事で背景が表示できるという事は、北米のようなZUNEサービスを提供していない地域でも手動で背景を設定できる余地がある。真っ黒な画面は寂しいし、Windows PhoneのZUNEの魅力を少なからず損なう。今後のバージョンのOSでは、ZUNEサービス未対応地域では、Bingと連携してアーティスト画像を検索して適用できるとか、MPAtoolのようにPictureハブから手動で背景を設定できるような機能を加えてほしい。