29Dec

ZBook 14にFall Creators Update (バージョン1709)を適用とすると、アップデータが起動して順調に進んでいくのが途中でエラーになってアップできない。何度か試してみたのだが状況は変わらないのでしばらく放置していたが、アップデートできたので今後も同様の事が起こりえるので注意点を備忘録がてら書いておく。
アップデートできなかった直接の原因は、HPの法人モデル(ノートで言えばEliteBookやProBook、ZBook)にプリンインストールされているセキュリティツールのうち、HDDやSSDを暗号化する「HP Drive Encryption」。最初アップデートを試みたときは、MicrosoftのFall Creators UpdateのページからISOイメージをダウンロードして、それを使ってアップデートしようとしていたのだが、それだとアップデータを実行すると途中でエラーになってしまう。
しばらくして、Windows 10のWindows Update機能でFall Creators Update (バージョン1709)が配信されてきて、ダウンロードが完了してアップデートの準備できたと通知が表示されるようになった。Windows UpdateからFall Creators Updateのアップデーを実行すると「HP Drive Encryption」がWindows 10と互換性がないのでアンインストールしろと表示される。ISOイメージからのアップデートでも互換性のチェックはするはずなのだが、なぜかそちらではこの問題が検出されず、アップデートできないエラーが表示されるだけだった。
ちなみにWindows 10上でHP Drive Encryptionは動作するのだが、HP Drive Encryptionに限らず、MicrosoftのWindows標準のドライブ暗号化機能「BitLocker」でもMicrosoftの「BitLocker に関してよく寄せられる質問 (FAQ)」によれば、
- コンピューター製造元のファームウェア更新
- TPM ファームウェアの更新
- ブート コンポーネントを変更する Microsoft 以外のアプリケーションの更新
などはBitLockerを中断しないとアップデートに失敗するらしいので、Windowsのアップデートとドライブの暗号化は相性が今一つなのかもしれない。
HP Drive EncryptionでHDDやSSDを暗号化している場合、暗号化を解除しないとアンインストールできない。
暗号化を解除して、HP Drive Encryptionをアンインストールすれば、Windows UpdateからでもISOイメージからでもFall Creators Updateへアップデートできる。
この後で、再度HP Drive Enryptionをインストールすれば、ドライブの暗号化はできるのだが、年に2回ある予定のWindows 10のアップデートの度に暗号化解除とHP Drive Enryptionをアンインストールする手間を考えると、持ち運びを頻繁にしないとか、SSDが取り外しできないEliteBookの一部の機種などの場合はHP Drive Enryptionを使わないのも1つの方法。いずれにしてもかなり面倒な事なので、HPにはこの点は改善してほしい。