12May
ZBook 15 G3の内蔵SSDが1TBだと容量不足を感じるようになったので、余っているM.2スロット1基にSSDを増設することにした。本当は2TBのSSDを購入したいところだが、まだまだ2TBは高価。1TBでお手頃のを探すと、米Micron製のCrucialブランドでP1シリーズの1TB SSD「CT1000P1SSD8JP」が1万円台半ばと安くなっているので購入した。
このP1シリーズ、M.2 NVMe対応のSSDで読込速度最大2,000 MB/秒、書込速度最大1,700 MB/秒と、今使っている‘M.2 SATA接続のKingSpecのSSDと比べたら4倍くらい速い。これだけ性能がいいのに安いのは、使用されているフラッシュメモリーが従来のTLCではなく、QLCを採用しているから。セルあたり3ビット記録のTLCに比べて4ビット記録のQLCは大容量を安価で実現できる反面、書き込み速度が遅く、総書き込みバイト数(TBW)はP1シリーズの場合、1TBモデルでも200TBしかない。単純に考えれば、200回全容量を書き換えたら寿命となり、それ以上書き込めない可能性がある。
そうは言っても動画で4Kの編集でもやってなければ、毎日1TBを書き換えるなんで事はそうないので、普通に使えば2~3年は使えるはず。いくらQLCが速度面でTLCより遅いと言っても1枚挿しで約2GB/秒の読み込み、約1.7GB/秒の書き込み速度はSATAの4倍近くで、NVMe接続ならでは。デメリットもあるが1万円半ばでこれだけの性能の1TB SSDなら買い……という訳で早速注文。
SATAとNVMe接続を併用する
とりあえずZBook 15 G3の2基あるM.2スロットの空いている方にCrucial P1 1TB SSDを装着してみた。もう1つのスロットには以前書いたようにKingSpecのM.2 2242 1TB SSDを2280用のヒートシンクで無理やり装着している。KingSpecはSATA接続だが、P1はNVMe接続で接続I/Fは異なるが、特に併用しても問題なく動作する。
スペック通りの性能を発揮
取り付け後、CrystalDiskMarkでベンチマークを測ってみたが、シーケンシャルリード、ライトともほぼスペック値通りの性能が出た。TBWが200TBなのはちょっと気になるが、この値段でこの性能ならお買い得なSSDの1つと言える。