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3D SYSTEMSのSENSE用スキャンソフトをXYZprintingの3Dスキャナーで使ってみる

3D SYSTEMSのSENSE 3Dスキャナーは2013年11月に発売されたハンドヘルド型3Dスキャナーで、この手の製品ではおそらく最も有名な製品。2015年10月にXYZprintingから「ハンドヘルド 3Dスキャナー (3SH10)」が登場するまでは、低価格(といっても当時6万円くらい)でそこそこ使える唯一の製品だった。3Dプリント&スキャンの大手企業3D SYSTEMSの製品だけあって付属ソフトも一通りの機能を備えており、XYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーには価格で負けても、スキャンソフトの性能ではXYZprintingのモノは足下に及ばない。

Intel Real Senseのページを見ていて気になったのが、3D SYSTEMSのSENSE用のスキャンソフトが紹介されている点。確かSENSEは独自仕様のはずだったのだが……と思って調べてみると、

IntelのReal Sense互換になった3D SYSTEMSのSENSE 3Dスキャナー Ver.2

製品名は同じ「SENSE 3Dスキャナー」なのだが、いつの間にかVer.2になってデザインが若干変わり、Intel Real Sense互換になっていた。センサーの配置もXYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーと同じ……と言うかIntel Real Sense Developer Kit F200のカメラと同じ、赤外線カメラ・カラーカメラ・赤外線ライトの順になったっぽい。

そうなると気になるのは、SENSE用の3DスキャンソフトはXYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーで使えるのかどうか? 3D SYSTEMSの製品は3Dプリンターも3Dスキャナーも付属のソフトはオンラインアクティベーションをしないと使えない。少なくともVer.1のSENSEはアクティベーションが必要だった。もしVer.2も同様なら、シリアル番号が分からないと使えないし、アクティベーションしたPCしか使えないのでどうにもならない。

SENSE 3Dスキャナーの付属スキャンソフトはXYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーでも使える?

SENSE付属の3Dスキャンソフトは、3D SYSTEMSのSENSEのHPからダウンロードできるので試してみた。

インストール中に「Intel Real Sense SDK」もインストールしているので、Real Sense互換なのは間違いない。

インストール後、起動してみると、まずSenseのロゴを表示し

次に「初期化しています…」の画面の後

スキャンのガイドやUIの説明の「ヘルプセンター」を表示する。「了解」をクリックすると

ちゃんとXYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーを認識して、スキャナーが捉えた映像が画面にプレビューされる。スキャンモードはXYZprintingのXYZscan Handyと同様に「ヘッド」「オブジェクト」「ボディ(XYZscan Handyのフルモードと同じ)」があり、画面左側のアイコンをクリックして、スキャンモードが変更できる。

画面上部右側の人のアイコンみたいのは、Sketchfabとfacebookに連携する機能。

その隣のギアのアイコンは、プレビュー画面の表示に関するもので、対象を捉えたときに囲んで表示するターゲットリンクやオブジェクト認識の表示のオン/オフ、ワイヤーフレームやテクスチャー表示の切り替えができる。

スキャンの設定では、スキャンする形状の解像度とデータ容量、明るさの補正やトラッキングのアシストの表示のオン/オフが変更できる。

画面左上の四角が3✕3で並んだアイコンは、クリックすると過去にスキャンして保存したデータやサンプルデータを呼び出せる。

実際XYZprintingの3Dスキャナーでも使えるのか試してみる

プレビューまでは正常に動作するので、正常にスキャンして保存できるのか試してみる。XYZscan Handy同様、スキャン対象を認識するとターゲットリンクが表示され、スキャンで対象部分がテクスチャー付きで、それ以外がグレーで表示される。ここでハンドヘルド3Dスキャナーのボタンを押してみるのだがスキャンが始まらない。どうやらボタンの機能はSENSEと同じではないっぽい。画面左側の真ん中にある緑色の「スキャン」ボタンをクリックするとスキャンが始まる。

XYZscan Handyではスキャンした部分はテクスチャー付きでどんどん追加されていくのだが、SENSEの3Dスキャンソフトはスキャンした部分は緑色になっていく。個人的にはXYZscan Handyのテクスチャー付きより、SENSEの緑色が追加される方が一目でスキャンした部分が確認できるので分かりやすい。

スキャン時に3Dスキャナーを移動する速度が速すぎると、「動きが早すぎます。ゆっくりと動かしてください」と文字で表示すると共にスキャンした緑色の部分が黄色に変わる。

トラッキングをロストした場合は、スキャンした緑色の部分が赤に変わり、文字でも警告される。トラッキングをロストしてしまうのはXYZscan Handyと同様で、ロストしやすさも大差ないのだが、SENSE用の3Dスキャンソフトの優れているのはロストからの復帰の速さと柔軟さ。XYZscan Handyだとロストした場合、同じ位置に戻してスキャンを再開するのはかなり大変なのだが、SENSEの3Dスキャンソフトは結構簡単に復帰できる。同じスキャナーを使っての違いなので、これは純粋にソフトウェアの完成度やトラッキング復帰時の認識処理が3D SYSTEMSの方が優れているんだと思う。これを使ってしまうと、XYZscan Handyは使う気にならない。

また黒髪が認識しにくいのもXYZscan Handyと同じなのだが、そこでもXYZscan Handyほど認識率は悪くなく、距離を近づけたりしながらゆっくり動かせば、それなりにちゃんとスキャンできる。

スキャンが終わったら、画面右側の緑色の「完成」ボタンをクリックすれば、スキャンが終了して3Dデータの作成が始まる。

簡易編集機能で不要な部分の削除や穴埋めができる

3Dモデルの作成が終わると、プレビュー画面にテクスチャー付きの3Dモデルが表示される。

3Dモデルの表示は画面右上のギアアイコンでワイヤーフレームやテクスチャー無しのポリゴンモデル、テクチャー付きのワイヤーフレームにも切り替えられる。

SENSEの3Dスキャンソフトの優れている最大の部分は、この状態で3Dモデルの簡単な編集ができる点。例えば「消す」アイコンをクリックし、マウスで消したい部分をドラッグすると、その部分が緑色で描かれ、マウスボタンを離すと

その部分が消去される。ゴミとか不要な部分がスキャンされてしまった場合、これで簡単に修正できる。

「凝固」を選ぶと、今度は「消す」で消去して穴の空いた部分、元からスキャンできておらず欠けたり穴の空いた部分を自動で穴埋めして3Dプリントできるような形状のデータにしてくれる。この「消す」と「凝固」を繰り返すと、かなりの部分をスキャン後に修正できる。XYZprintingも編集機能のまったくないスキャンしっぱなしのXYZscan Handyにこうした機能を搭載してほしい……もっともSENSEの3Dスキャンソフトを使う方が作業効率は良く、この辺は3Dプリント業界の2大メーカーの製品ならではといったところ。

他にも「整える」で指定した2点を結ぶ直線で3Dデータをカットしたり

「整える」で指定した範囲内に3Dデータをトリミングする事もできる。「色」はテクチャーの明るさ等を修正する機能。

データの修正が終わったら「完成」をクリックすると「保存」「エクスポート」「facebook」「Sketchfab」を選んで保存できる。「保存」を選ぶとSENSEの3Dスキャンソフト形式で保存し、いつでも画面左上から呼び出せる。「エクスポート」は、OBJ形式、STL形式、PLY形式、VRML Model形式を選んでデータを書き出せる。書き出したデータのインポート機能はないので、一度「保存」でスキャンソフト内に保存した後で、必要に応じてエクスポートする方が後でデータを修正したりする際に便利だ。

XYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーのユーザーは今すぐダウンロードしておくべき!

とりあえず今現在は3D SYSTEMSのHPからダウンロードしてインストールすれば、XYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーでも問題なく使える……と言うかXYZscan Handyより使いやすく高機能で、逆にこれ以外でスキャンする気にならない(笑) ただ3D SYSTEMSが今後もアクティベーションを導入せず、SENSE以外で使えるままにしておく保証はどこにもない。XYZprinting純正のXYZscan Handyと比べれば、有料になっても使いたいというくらいの使い勝手。とりあえず今現在公開されているバージョンでも不満はないので、XYZprintingのハンドヘルド3Dスキャナーのユーザーは、使うかどうかに関わらずダウンロードしておいた方がイイ!

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