Kiyologの気になる物……気になること……

menu

Kiyolog

MicrosoftがNokiaの買収を発表

先週辺りから近々発表があるという噂があり、Kiyologでも情報収集してましたが、Microsoftから正式にNokia買収の発表がありました。

一口にNokia買収といってもどこまでを買収するのか気になってましたが、正式発表ではGoogleによるMotorolaの買収時に近い形で、携帯電話&サービス事業を約37億9000万ユーロ、ノキアの保有特許と地図サービスのライセンス利用料に16億5000万ユーロの総額約54億4000万ユーロ(約7130億円)で買収し、Nokia本体はのNokia Solutions and Networksネットワークインフラサービス)、地図サービスの「HERE」、先進技術開発とライセンス部門のAdvanced Technologiesの3部門で事業を継続するらしい。

約2年前にGoogleがMotorolaの携帯電話製造部門「Motorola Mobility」125億ドル(約9607億円)、ほぼ同時期にMicrosoftがSkypeを85億ドル(約6540億円)で買収した事を考えても、AppleやSamsungに抜かれたとはいえNokiaブランドの10年間の使用料とNokiaの携帯電話事業を約7130億円で手にしたのは相当お買い得な気がする。

日本だとスマートフォンの主流はiPhoneで、それにAndroidが追従してる感じで、2年前にauから発売されたWindows Phoneなんて後継機もなく、すっかり忘れさられてる感じだが、直近のスマホシェアではかなりの伸び率でBlack Berryを抜いてるし、ヨーロッパや南米の一部地域ではiPhoneより売れている地域もある。またスマホブームで普通の携帯電話の生産を止めるメーカーが多い中、シェアが急速に低下してるとはいえ、Nokiaの低価格帯の携帯電話は一定の需要がまだあるし、Lumiaの低価格ラインも最近はシェアを伸ばしつつある。

Nokia買収でMicrosoftの株価が5%下がったというが、そこまで悲観的な事態はないと思う。Nokiaの携帯電話の売り上げは低下していて赤字ではあるが、少なくとも約6540億円で買収したSkypeよりは現状ではまだまだ売上に貢献できるし、今後の携帯端末やSurfacceとの展開にNokiaの技術は製造能力はプラスに働く要素があると思う。

MicrosoftがNokiaの携帯電話事業を買収した事で気になるのが日本での展開だけど、これは1年くらいは特に動きがない気がする。日本のキャリアにとって、Windows Phoneを扱うメリットはまだまだないだろうから。個人的には自らNokiaを買収し、Lumiaを手に入れた事だし、日本ではディズニーモバイルのようにLumia(またはSurface)ブランドでMVNOの携帯電話事業を法人向けを中核に展開した方がいい気がする。携帯キャリアに依存せず自らMVNOを展開すれば、携帯のキャリアメールをWindows Phoneにサポートする手間は無くなるし、SurfaceにUSBモデムを同梱したモデルを展開したり、Office 365などの法人向けプロダクツも連携しやすい。少なくとも上手くやればドコモが展開してるBlack Berry事業の顧客を奪うくらいのポテンシャルがMVNOにはある。

さらにキャリアの意向を気にせず事業を展開できるので、スピーディーな端末開発やサービスの提供もできる。あとはNokiaマップの日本向けサービスの充実とLocal Scout、Z音楽配信サービスを日本にも導入できれば、次世代xboxとの連携も期待できるし、まだまだ市場が面白くなる気がする。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

人気の投稿ページ