11Feb
前回、HP ZBook 15 G5のDreamColorモデルに付属する10ビットカラーの色空間補正・管理ソフト「HP DreamColor Assistant」の機能を紹介した。同機能は10ビットカラー表示やAdobeRGB、DCI P3といった色空間に合わせた設定に即座に変更でき、タッチパッドに内蔵する測色計で液晶パネルの経年劣化も含めた色補正や管理の方法等、実際に購入してみないと分からない部分も少しは紹介できた。
ただ内蔵測色計の精度に関しては、どの程度信頼できるのか不明。そこで実際にどうなのか試してみた。今回はAdobeRGBでテスト。まず「HP DreamColor Assistant」でDreamColorパネルのAdobeRGBモードを選択し、内蔵測色計でキャリブレーションを実行する
次に米x-rite社のディスプレイ・キャリブレーションツール「i1 Display2」の測色センサーをZBook 15 G5の画面中央に密着させ、キャリブレーションソフト「Eye-One Color Match3」でDreamColorのAdobeRGBモードの色空間の表示能力を計測する。
測定後、測定結果をICCプロファイルとして保存する。画面左のグラフでRGBの各発色が大きくブレることなく、ほぼ一直線上に重なっているのが読み取れる。
色度図作成ソフト「ColorAC」で測定結果のICCプロファイルを読み込み、AdobeRGBの色度図と重ねて表示してみる。
黒い線の三角形が1998年に策定されたAdobeRGBの色空間を表し、白い線の三角形がDreamColorパネルのAdobeRGBモードの色空間。
赤と青にわずかにズレがあるが、AdobeRGBカバー率99.2%、面積比率101.9%とAdobeRGBの色空間は十分カバーできている。またタッチパッドの右上のちいさな測色計のセンサーでもかなり正確にDreamColorパネルの補正ができるのも確認できた。
(中古) ZBook Studio G5 (i7-8750H/15.6FHD/16GB/SSD512GB/Quadro P1000/W10) /4RG80PA#ABJ |