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HP Photosmart Premium C309G

プリンターを買い替えた。うちの場合は、カラーレーザープリンター2台(1台はAdobe純正PostScript 3搭載)、モノクロレーザープリンター1台(PS2互換搭載)と日頃はレーザープリンターがメインだが、トナーはともかくドラムが交換になると費用がかかる。そんなわけで最近はインクジェットも併用している。以前は実家が買い替えで不要になったEPSONのPM-D750を使っていたのだが1年くらい前に壊れた。その後は実家でその前に使っていたPM-850PTをもらって使っていたのだが、これも先日不調になった。PM-D750は2003年製、PM-850PTは2002年製だから間もなく10年選手なので寿命近いのも仕方ない。

エプソンの場合、プリンタの修理は料金が固定なので明確なのはいいのだが、PM-D750や850PTのようなローエンドからミドルクラスのプリンターの修理で一律8000円前後の設定は何とも微妙。これはPM-A920とかのハイエンド複合機なら修理代金が一律1万円ちょっとでも、同クラスの新品を買うより安いので修理のメリットもあるのだが……。それにどっちの機種も修理対応終了なので買い替えるしかない。

そんなわけであれこれ機種に悩みながらも1台購入……インクジェットを最後に買ったのは1999年発売のPM-3300Cなので実に10年以上ぶり。迷ったあげくに選んだのはHPの「Photosmart Premium C309G」。

今回インクジェットを複合機を買おうと思っていて、当初はCANONの「PIXUS MP980」「PIXUS MP990」かEPSONの「EP-901A」「EP-902A」あたりの旧製品か旧々製品のハイエンドを買おうと思ったのだが、すでに完売だったり価格が旧モデルなのにあまり安くなかったり……そんなときHPの去年のハイエンドモデル「Photosmart Premium C309G」が有線LAN・無線LAN・Bluetooth・両面印刷ユニットなどを標準搭載して1万円を切っていたのでこれに決定!

C309Gはハイエンド複合機だがCD/DVDのレーベル印刷機能もフィルムスキャン機能もない……だが、最近はDVDのレーベル印刷なんてしなくなったし、フィルムのスキャンに関してはMicrotekのフィルムスキャナーに加えて、UMAXのハイエンドスキャナーPowerLook 2(透過光ユニット付き)があり、どう考えても複合機よりこっちでスキャンする方が高画質なので、両面印刷と各種ネットワーク機能を重視してこれに決めた。

この10年ずっとレーザープリンターでネットワーク経由の印刷していたため、インクジェットのセットアップなんて久しぶり。HPに関してはパソコンのインストールはほとんどクリック操作もなくインストールが進んで楽ちん。Mac用ソフトがPowerPCに対応してるのもイイ! プリンター本体のセットアップも10分近く時間はかかるが画面の指示に従えば、簡単にネットワークの設定まで完了する。

……といい事ばかりに思えるが、実は大きな落とし穴があった。プリンターの接続I/FはUSB・有線LAN・無線LAN・Bluetoothの4種類が搭載されているが、Bluetooth以外の3つは他と同時に利用できず排他的使用となり、その都度インターフェースの設定を変更しないとならない。これがレーザープリンターならUSBとLANの両方を接続して同時に利用できるのだが……この辺をレビューで紹介してる雑誌やサイトも少なく盲点だった。まぁ無線LANルーターに接続しておけば、有線LANからも無線LANからも使えるので困ることはないからいいけど。あとはやはり噂通りインクの消費が早いのと電源入れる度にメンテナンスするのはちょっと考えもの。こまめに電源を切る使い方は似合わないらしい。ネットワーク重視なら当然の使い方か。

そういえば2010年モデルとして後継機のC310cが発売されているのだが、なぜかハードウェアのスペックが微妙にダウンしている。特にスキャナーはC309Gが4800×4800dpiだったのが、C310cでは1200×2,400dpiと大幅に性能が下がり、Bluetoothも非搭載。液晶が大型になったり、「メールdeプリント」「アプリdeプリン」などの新しい機能が追加されるのは便利だろうけど、基本機能がこんなにスペックダウンするのも珍しい。そのせいかC309Gはベストバイ商品に雑誌などでも選ばれたが、C310cはあまり評判が良くない。

それにしてもC309Gが採用しているHPの178シリーズのインク、詰め替えや非純正インクの使用を制限したいのは分るけど、こんな面倒なICチップをわざわざコストをかけて開発・採用するのはどうなんだろう?最近のローエンドのカラーレーザープリンターも含めて、この消耗品で設けるために本体価格を必要以上に下げて、その分消耗品のコストを高くするのはどうもバランスが悪い気がする。そのせいか、レーザープリンターなんかはトナーやドラムを抜き取った新品なんてのがヤフオクにゴロゴロ出品されていて、かなりエコに反する状態になってる。インクジェットもこうならないといいのだが。

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