5Feb
一昨日に購入したHPのモバイルワークステーション「ZBook 15 G3」の概要を紹介。
外箱は最近のHP法人モデルでは定番の段ボールにロゴが入ったデザインで、お洒落でも何でもなく普通の段ボール。
上面・天面・前面・背面はシンプル
本体サイズは横386×奥行き264×厚さ26mmで、重量約2.6kg。本体のフレームはマグネシウム合金で米軍調達基準(MIL-STD 810G) 14項目の過酷な試験をクリアする耐久性を備える。
天板はZBookでは伝統のグラファイト系の配色で、天板はアルミニウム合金製で軽さと堅牢性を実現し、周囲をラバー系の素材が覆っている。これは持ち運ぶときに滑りにくくするためと、角が当たって傷ついたり変形しにくい効果もある。
本体前面は特に液晶を開きやすくするために中央部が指をかけやすいように少しカットされている。
前面左側のキーボード面には4つのインジケータが並ぶ。左から無線(WI-Fi/Bkuetooth)、電源、バッテリー、HDDの状態を色や点灯/点滅で表す。
背面側は液晶パネルが回り込んで来る構造のため、ポート類は一切ない。
中央部には「Mobile Workstation」の文字が刻印されている。
ポート類はワークステーションらしく充実
左側面には奥側(写真左側)からセキュリティロックケーブルスロット、RJ-45 Ethernetポート、D-SUB アナログRGBポート、USB 3.0ポート(電源オフ時の給電対応)、SD カードスロットが並ぶ。最近のノートPCでは省かれる場合が多いEthernetポートとプロジェクター等などに接続する際に重宝するアナログRGB端子が備わっているのはワークステーションならでは。
右側面は奥側(写真右側)からバッテリーランプ、電源コネクター、USB Type-Cポート(Thunderbolt-3対応)×2基、HDMIポート、USB 3.0ポート、オーディオ端子、スマートカードリーダーが並ぶ。ZBook 14では、外部ディスプレイ出力がDisplay Portだったが、ZBook 15 G3ではより汎用性の高いHDMIに変わっている。
3ボタン対応タッチパッドとポイントスティックを搭載
キーボード面はテンキー付きのアイソレーションタイプの古キーボードで、カーソルキーなど一部を除くと日本語キーボードとしては標準的なキーサイズ。上部左端に電源ボタン、右端に無線ボタンとミュートボタンを備え、素早くネットワークから切断したり、音声を消音できる。キーボード下側には指紋認証センサーも搭載する。
タッチパッドは本体中央よりやや左寄りのフルキーボードのセンターに合わせた位置にあり、タッチパッド上下には3ボタンを搭載している。ワークステーションで使用するCADやCGソフトには3ボタンマウスでの操作を前提にしているものも多く、本体のみでも操作できるようにしているのはZBook 15シリーズの特徴の1つ。キーボードのホームポジションにはポイントスティックも搭載しており、ポイントスティック使用時は上側の3ボタンを使って操作する。タッチパッド左上にはタッチパッドを無効にするボタンがあり、左上をダブルタップするとLEDが点灯してタッチパッドは使用不可になる(ポイントスティックや外付けマウスは使用可能)。
キーボードのバックライト点灯時。点灯時の明るさはキーボードのfnキーで2段階に変更できる。また点灯時間はBIOSで変更可能。明るさは明るすぎず、必要十分な明るさ。
本体底面は半分より奥側に放熱用のスリットがあり、下側(手前側)にWindowsのライセンスシールと管理番号やMACアドレスの書かれたラベルが貼られている。ちなみにこのモデルはMade in Tokyoではないが、ラベルにはCustomized in Tokyoと書かれているので海外製造のモデルに昭島で手を加えて最終仕様に合わせたモデルらしい。
フルHDの15.6インチ液晶のsRGBカバー率は95%
HP ZBook 15 G3にはモデルによって搭載する液晶パネルが異なる。最上位機種は4K解像度で10ビットカラー(約10億色表示)のDreamColorパネル、その下にタッチパネル対応のIPSフルHDパネル、ノングレアのタッチパネル非対応のIPSフルHDパネル搭載機種がある。海外モデルはTNパネル搭載の最下位機種もあるらしが、日本仕様ではすべてIPSパネル以上搭載となっている。購入したZBook 15 G3は、フルHD解像度のノングレアでタッチパネル非対応のパネルを搭載している。画面の平均輝度は約289.1 cd/m²、sRGBカバー率は約95%、AdobeRGBカバー率は約65%。写真の編集には色域が狭いが3D CADの用途をメインにするならsRGBカバー率は約95%は十分。
もともと日本のHPではDream Colorパネルの設定はXeon搭載の最上位機種でBTOでは選択できない場合がほとんどなので、通常の国内モデルのZBook 15 G3はほとんどがこの液晶だのはず。
同クラスのCPUやGPUを搭載するゲーミングノートPCに比べて、ワークステーションであるZBookシリーズは総じて価格設定が高いが、OpenGLベースのCADソフトを安定して使うならゲーミングノートPCよりお勧め。