14Sep
EliteBook Revolve 810 G2は電磁誘導式デジタイザーを搭載し、タブレットペンが使える。ただし直販や量販店で販売されたほとんどのモデル構成はペンが別売。どのペンが使えるのか調べたら、HPの「Executive Tablet Pen G2(パーツNo.F3G73AA)」が対応なので早速購入してみた。
HP エグゼクティブ・タブレットペン G2は、長さ143.5mm、直径11.8mm、重さ30gのペンで、256段階の筆圧検知に対応する。グリップ部分はゴム系のコーティングが施してあり、サイドボタンも1つ備える。
ちなみにHP エグゼクティブ・タブレットペンには、同じデザインで軸がシルバーの「H4E45AA」という型番のペンもあるが、こちらが先に登場したようで、G2(Generation 2)となった「F3G73AA」のペンが後継モデルらしい。軸がシルバーか黒か以外はどちらも同じらしいので、こだわらないなら安い方を買うとイイ。
HPのタブレットPCは法人向けのEliteBookの2730~2760シリーズ、コンシューマー向けのTouch Smartシリーズやtxシリーズなど歴代機種では、日本のワコム製の電磁誘導式デジタイザーを採用していたが、EliteBook Revolve 810 G2やPro Tablet 610、ElitePad 900といった最近の機種は、Atmel社の「Maxstylus」がデジタイザーに採用されている。
タブレット(タブレットPC)用デジタイザーと言えば、世界シェア1位で最大手の日本のワコム、Surface Pro 3を始めとして最近採用メーカーが増えていて今年Microsoftに買収されたN-trig、他にもWindowsノートPCのタッチパッドで採用の多いSynaptics社のデジタイザー等、開発しているメーカーは何社かあるが、Atmelというメーカーは今回初めて知った。
Atmel社のmaXStylusの製品情報によれば、
・高度なジェスチャ
・手のひら拒否
・最大圧力レベル 1024 の圧力感知
といった今どきのタブレットペンの最低機能は一応備えているらしい。ただHPのエグゼクティブ・タブレットペンはなぜか圧力は256段階となっている。
ドライバー類はHPのサポートページに特別に用意されておらず、デバイスマネージャーで確認してもMicrosoftのHID準拠の標準ペンと標準タッチスクリーンドライバーが適用されていて、Atmel独自のモノは見当たらい。コントロールパネルやスタートメニューのアプリでも特にAtmelに関する項目はないので、標準ドライバーで動作するものらしい。サイドボタンの設定等はWindows標準の「ペンとタッチ」以外では設定する方法がなく、サイドボタンを右クリックにするかどうかが設定できるくらい。
HPのサポートページには「HP EliteBook Revolve 810 G2 タブレット、ElitePad 1000 G2 タブレットパソコン – エグゼクティブ ペン タブレットで書き込みに関するさまざまな問題が発生します。」という内容の項目があり、
HP EliteBook Revolve 810 G2 タブレット用Atmel タッチスクリーンファームウェアアップデート(Ver.11AB021F_20140320A)
こんな感じでファームウェアのアップデートが進んでいく。アップデート終了しても何が変わったのかよく分からない(笑)
ちなみにEliteBook Revolve 810 G2でタブレットペン対応のソフトをいくつか試したところ
Painter 2015、CLIP STUDIO、Sketchableでは筆圧が検知できたが、SAIでは検知できなかった。SAIはワコム特化に近いソフトなので、Atmelのような新しいのが対応してないのは仕方ないかも。
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